歯周病治療の一つとして (薬で治す治療法)
歯周病治療の基本は、はみがきや歯石除去など、歯のまわりのお掃除が基本です。
このような物理的(歯垢、歯石などの立体物)原因を取る治療や患者さんが一生懸命歯磨きを頑張っていてもなかなか、歯ぐきの腫れや出血、口臭で悩まれている方もいらっしゃいます。
医科では一般的な感染症として「かぜ」があります。
一般的な「かぜ」であればお医者様の指示に従いきちんとお薬を飲めばほとんどの場合治ります。
では、なぜ歯周病は同じように治らないのでしょうか。
もちろん普段の生活習慣も重要です。歯みがきなどの基本と言われていることがあまり良くできなかった、もしくは良くは知らなかったためになった病気です。
なぜ、歯みがきが重要かを分からずにしていては実感がありませんよね。もちろん、口に細菌がいるかどうか目では見えません。
そこで、実際にお口の中の細菌を位相差顕微鏡というものを使って見てみます。
正常な人でも細菌がいるのは当たり前です。ただ、悪玉の細菌がいたらこれが歯周病などの病気になってしまいます。
この悪玉の細菌をいなくする事ができるように、薬で歯周病を治す歯周内科という考え方があります。
4つのポイント
この治療方法には4つの大きなポイントがあります。
- 位相差顕微鏡で菌の確認
- 細菌の除去薬剤の内服
- 口の中のカビの確認そして歯みがき
- 歯石取りなどの基本的な歯周病治療
位相差顕微鏡で確認するために歯の表面につている汚れ(プラーク)を耳かき1杯弱ほどとり、観察します。よって、この検査方法は痛みなどはありません。
観察することで、今現在のお口の中の細菌を確認し、正常であるか、歯周病になりやすいのか、また、歯周病になっているのかを簡易診断します。
また、この画像は動画で保存し、定期健診などの時に前の状態などと比較して予防に役立ててもいます。
お口の中の環境を確認して、より良い環境を作ってあげることで歯周病治療、そして今後の歯周病予防にも役立てます。
お気軽にご相談ください。